風 景

高 知


 室戸岬灯台


   訪問日


 2016年 5月


詳 細


 高知県 室戸市にある灯台です。
 1899年(明治32年)4月初点の鉄造灯台です。
 レンズはLED灯、等明暗白光 明3秒暗3秒、光度160万カンデラ、光達距離26.5海里(約49km)、
 塔高15.4m、灯火標高154.7mです。
 日本の灯台50選、保存灯台 Aランクとなっています。

 日本に5基しか残っていない第1等フレネルレンズを使用しています。
 実効光度160万カンデラは日本最大で、光達距離49kmも日本一です。
 ロウソク約160万本分の明るさを持っています。車検適合の自動車のヘッドライト(ハイビーム時)が1万5千カンデラ以上
 なので、車のヘッドライトのおよそ107倍となります。

 室戸岬灯台の読み方は「むろとざきとうだい」です。
 西日本を通過する台風の際には、必ずニュースで名前が出てくる室戸岬に立っています。
 岬先端ではなく、後方の山の上にあります。

 1899年(明治32年)初点。建設時から鉄造灯台で、現在も当時の姿のままです。当初は石油ランプでした。
 1917年(大正6年)に電化されました。
 1934年(昭和9年)9月に死者・行方不明者約3000人を出した室戸台風によりレンズが破損したため、修理が行われました。
 1945年(昭和20年)3月には室戸岬の沖80kmまで侵出してきた、アメリカ軍空母機動部隊の艦載機による機銃掃射を受け
 再度レンズが破損しました。この時の弾痕が今も灯台に残っているそうです。
 1953年(昭和28年)に日本初の電動駆動装置が採用されました。

 現在は、遮光板は無く全周となっていますが、少し前までは陸側に遮光板が取り付けられておりレンズを見る事が
 出来なかったようです。観光用に取り外したのか、民家等が無く不要だから外したのかは不明です。
 同じ様な事が京都府にある経ヶ岬灯台でも行われています。同じ1等レンズでもこちらは正円なので形は室戸岬灯台の
 方が灯台のイメージに近いです。


行き方


 徳島市・高知市内から国道55号線を海岸線沿いに行くと室戸岬に着きます。
 岬東側の駐車場から徒歩で登るか、西側の県道203号線(室戸スカイライン)を上がり最御崎寺前の駐車場に停めます。
 どちらも無料です。寺前の方が5分ほどで灯台に着くので楽です。










室戸岬。












岩礁が広がります。








振り返って。
岬の突き出した山。




灯台の頭が見えます。








室戸スカイラインを上がったところ。
道に沿って上の方まで駐車場が続きます。




看板があるのですぐ分かります。








お寺への順路と共通。




最御崎寺の門。




官舎等があったと思われますが、撤去され奥には何も残っていません。
左に室戸岬ディファレンシャルGPS局の基部が見えます。




坂を下ります。




ひらけると眼下に海が。




灯台が見えてきます。




灯台全景。








奥に旧官舎があります。




基部。




青空と良く合います。




パノラマ。








室戸岬ディファレンシャルGPS局。









灯室。




直径約2.6mの第1等フレネルレンズ。








燈光会の看板。




見渡す限り水平線です。




最高のロケーションです。








船が通過していきます。
大型船はずっと沖を航行しているので、通過するのは漁船がメインです。




国道へ下りる道。




すぐ海になっています。
わずかな平地に街があります。






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